【徹底比較】ハンコンおすすめ6選|PS5対応とFFB性能で選ぶG923・T248・MOZA R5〜R16

目次

🏁 ハンコン市場はいま「PS5対応」と「ダイレクトドライブ」で二極化している

ハンコンを選ぶとき、ほとんどの人は「PS5で動くか」を最後に確認する。俺に言わせれば、それは順番が逆だ。いまのハンコン市場は、対応機種とモーター方式の2つで最初に道が分かれる。ここを押さえずにスペック表を眺めても、比較にならない。

5〜6万円台にダイレクトドライブ機が降りてきた

ほんの数年前まで、5〜6万円台の定番といえばロジクールG923かThrustmaster T248だった。どちらもベルトやギアでモーターの力を増幅する方式で、フォースフィードバック(FFB=ハンドルに路面の反力を返す機能)は「感じ取れる」レベル。悪くはないが、路面の細かい情報はどうしても丸くなる。

そこに割り込んできたのがMOZA R5だ。ホイール・ペダル込みのバンドルで¥64,900、モーターがハンドル軸を直接回すダイレクトドライブ(DD)方式で公称5.5Nm。俺が最初にDDを触ったとき、縁石を踏んだ瞬間の「コツン」がベルト機と別物で唸らされた。この体験が10万円超ではなく6万円台で買えるようになったのが、市場の転機だと思う。

さらに2025年、ロジクールがDD方式のRS50を投入した。公称8Nmで、実売はベース単体で8〜10万円前後。ベルト機の王者だったロジクール自身がDDに舵を切ったわけで、ベルト駆動の時代が終わりに向かっているのは誰の目にも明らかだ。

PS5公式ライセンスの有無が最初の分岐点になる理由

ただし、DDなら何でもいいわけではない。MOZAのRシリーズはPC専用で、PS5では動かない。ここが落とし穴で、「安いDD機を見つけた」と喜んで買ったらグランツーリスモ7で使えなかった、という声はネットに山ほどある。

PS5で使うなら必須の条件
  • ソニーの公式ライセンス品であること(パッケージにPS5ロゴがある)
  • 「PS版」「PlayStation Edition」など、機種別モデルを間違えないこと
  • PC専用のDD機(MOZA R5〜R16など)は変換アダプタでも基本は動かない

PS5は非ライセンス機を弾く仕組みになっている。だからG923のPS版、T248のPS版、RS50のPS版といった「公式対応品」しか選択肢に入らない。PS5ユーザーはDDの自由度をある程度あきらめる代わりに、確実に動く安心を買う。PCユーザーは逆に、MOZAのような割安なDD機まで選べる。この違いが、予算より先に効いてくるわけだ。

この記事で比較する6機種と選定の基準

今回は「PS5対応か」「モーター方式は何か」「価格は現実的か」の3軸で6機種を絞った。10万円を大きく超えるハイエンドや、ホイールが小さすぎる入門機は外している。

機種方式公称トルクPS5価格の目安
ロジクール G923ギア+TRUEFORCE非公開(一般に2Nm台)○(PS版)実売5万円前後
Thrustmaster T248ハイブリッド(ベルト+ギア)非公開(一般に3Nm台)○(PS版)実売4万円台後半前後
ロジクール RS50ダイレクトドライブ8Nm○(PS版)ベース実売8〜10万円前後
MOZA R5 バンドルダイレクトドライブ5.5Nm×(PC専用)¥64,900
MOZA R9ダイレクトドライブ9Nm×(PC専用)ベース実売7万円前後
MOZA R16ダイレクトドライブ16Nm×(PC専用)ベース実売10万円台前半前後

トルクの数字は「大きいほど偉い」ではない。デスクにクランプで固定する環境なら、8Nmを超えると机ごと揺れる。俺の最初の失敗は、まさにこれだった。フルトルクにした瞬間、モニターアームが震えて画面が見づらくなり、結局出力を半分に絞った。コックピットを組む予定がないなら、R16クラスは正直オーバースペックだ。

逆に「PS5でグランツーリスモ7を遊びたい、コックピットは組まない」という人なら、候補はG923・T248・RS50の3つに自動で絞れる。PCでiRacingやAssetto Corsaに本腰を入れるなら、MOZAのR5から入るのが一番コスパがいい。次のセクションから、この6機種を1台ずつ掘り下げていく。

🔧 ハンコン選びで外せない3つの判断軸

ハンコンを選ぶとき、ほとんどの人は最初にトルクの数字を見る。俺に言わせれば順番が逆だ。見る順番は「対応機種→駆動方式→トルク」で、これを守るだけで買い直しのリスクがほぼ消える。実際、俺はこの順番を無視して痛い目を見た側の人間である。

10年ガジェットを触ってきて、いちばん高くついた失敗がPC専用ハンコンをPS向けに買ったことだった。箱を開けてUSBを挿し、認識しない画面を数分眺めてから型番を検索した時の絶望感は今でも覚えている。ハンコンは1台5万円から16万円クラスの買い物だ。イヤホンのように「勉強代」で済まない。

PS5・PS4・PCのどこで遊ぶかで候補が半分に絞れる

結論から言うと、PS5で遊ぶ人はこの時点で候補が半分に減る。理由は単純で、PS5とPS4はソニーのライセンス認証を通った機種しか動かないからだ。PCならほぼ何でも動くが、家庭用機はそうはいかない。

ここで一番の落とし穴がMOZAである。R5・R9・R12・R16はどれもPC専用で、PS5でもPS4でも動かない。価格と性能のバランスが良すぎて「グランツーリスモ7用に」と手を伸ばす人が後を絶たないが、ネット上でも「届いてからPS5非対応に気づいた」という声はよく見かける。同じ理由で、ロジクールG923とスラストマスターT248は「PS5/PS4/PC版」と「Xbox/PC版」が別製品になっている点にも注意したい。Xbox版をPS5に挿しても動かないわけだ。

機種PS5/PS4PCXbox
ロジクール G923○(PS版のみ)○(Xbox版のみ)
スラストマスター T248○(PS版のみ)○(Xbox版のみ)
ロジクール RS50○(PS版のみ)○(Xbox版のみ)
MOZA R5 / R9 / R12 / R16××
PS5ユーザーの現実解

PS5で遊ぶなら候補はG923、T248、RS50、それにファナテックのGT DD Proあたりまで。将来PCに移行する予定があるなら、PS版でもPCで動く点は安心材料になる。逆にPC専用で戦うなら、同じ予算でMOZAのDDが買えるので選択肢は一気に広がる。

ベルト駆動とダイレクトドライブで手に伝わる情報量が変わる

駆動方式は「ギア」「ベルト(ハイブリッド含む)」「ダイレクトドライブ(DD)」の3つに分かれる。手に伝わる情報の細かさはこの順に増えると思っていい。ギア駆動のG923は歯車の噛み合いによるザラつきがあり、ベルト駆動のT248やT300RSはそれが滑らかになる。DDはモーターの軸にホイールを直付けするので、途中で減衰する要素がない。

俺がベルト駆動からDDに乗り換えて最初に唸らされたのは、縁石に乗った瞬間の「コツン」がはっきり分かれるようになったことだ。ベルト機だと「なんか揺れた」程度だったものが、DDでは前輪と後輪のどちらが乗ったかまで判別できる。この差はタイムというより没入感に効く。一度慣れると戻れないと言われる理由はここにある。

  • ギア駆動(G923など):安くて頑丈。ただしセンター付近の遊びと歯車の感触は否めない。初めての1台としては十分
  • ベルト/ハイブリッド(T248など):滑らかで静か。長年の定番方式だが、DDの低価格化で立場が微妙になった
  • DD(MOZA R5・RS50など):情報量が別次元。反面、重量と設置の手間、そして電源アダプタの大きさは覚悟がいる

ただしDDが常に正解ではない。ラリーやドリフトで激しくカウンターを当てる遊び方だと、DDの反応の速さが手首の負担に直結する。マイルドなベルト機のほうが疲れずに長時間遊べる、というレビューもそれなりに見かける。週末に1時間だけ遊ぶ人には、G923やT248で十分満足できるはずだ。

トルク(Nm)は大きければ正義ではなく机とプレイ環境で決まる

トルクは「大きいほど良い」と思われがちだが、俺の考えは違う。トルクの上限を決めるのはモーターではなく、ハンコンを固定する机やコックピットだ。ここを間違えると、性能の半分も使えないまま宝の持ち腐れになる。

機種方式最大トルク価格の目安
MOZA R5DD5.5Nm¥64,900(税込)
ロジクール RS50DD8Nm10万円前後
MOZA R9DD9Nm9万円前後
MOZA R12DD12Nm12万円前後
MOZA R16DD16Nm16万円前後

目安として、一般的なデスクにクランプ固定するなら5〜6Nm前後が上限だと思っている。MOZA R5の5.5Nmはこのラインを狙った絶妙な数字で、机が動かず、腕も疲れず、それでいてベルト機とは明確に違う手応えが得られる。9Nmを超えると話が変わる。強めのFFBが入った瞬間に机ごと揺れ、モニターまで震える。R12やR16は専用のコックピットかホイールスタンドが前提だ。

STEP
自分の設置環境を先に決める

机クランプなら5〜6Nm、ホイールスタンドなら8〜9Nm、アルミフレームのコックピットなら12Nm以上が現実的な範囲になる。

STEP
遊ぶ時間と体力を考える

強いトルクは1レース30分でも腕にくる。毎晩遊ぶ人ほど、控えめなトルクを高い解像度で使うほうが結果的に長続きする。

STEP
余った予算をペダルに回す

正直に言うと、タイムに効くのはトルクよりロードセル式ブレーキだ。R16を無理して買うより、R5にペダルを足すほうが速くなる。

ここまでを整理すると、判断軸は「遊ぶ機種で候補を絞り、駆動方式で体験の質を決め、設置環境でトルクの上限を決める」の3段階になる。トルクの数字に惹かれてR16を買い、机が耐えられずに設定で5Nmまで落として使っている人を俺は何人か知っている。それなら最初からR5でよかったわけだ。次のセクションからは、この3軸を踏まえて6機種を個別に見ていく。

PS5本体と接続された公式ライセンスのハンコンとペダルセット

🎮 PS5・PS4で公式に使えるハンコン3機種

PS5でハンコンを選ぶとき、ほとんどの人は「PS5対応」の4文字だけ見て安心する。だが実態は少し違う。ソニー公式ライセンスを取っているのは、実質ロジクールとThrustmasterの2社に絞られる。MOZAやFanatecの一部は非公式の裏技的な接続になるから、グランツーリスモ7を素直に遊びたいなら、この2社の3機種から選ぶのが正解だ。

俺自身、PS4時代に「対応してるだろう」と海外製ホイールを買って、認識すらしなかった経験がある。あの3万円は今も痛い。この失敗をしないための3台を、値段と向き不向きで整理する。

機種税込価格FFB方式特徴
ロジクール G923¥61,270ギア駆動+TRUEFORCE2.3Nm・2年保証
Thrustmaster T248¥55,000ハイブリッド(ベルト+ギア)3種FFBプリセット・液晶ダッシュボード
Thrustmaster T-GT II¥165,000ベルト駆動・40Wブラシレスグランツーリスモ公認・本体13kg超

ロジクール G923:TRUEFORCEで縁石の衝撃まで伝わる定番の1台

G923の価格は¥61,270だ。PS5ハンコンの「定番」を一台だけ挙げろと言われたら、俺は迷わずこれを出す。理由は単純で、ロジクールのギア式ホイールはG25の時代から15年以上ほぼ同じ設計思想を貫いてきた。枯れた技術の安心感がある。

目玉はTRUEFORCEだ。ゲームの物理データを毎秒4,000回読み取り、エンジンの振動や縁石を乗り越えた瞬間の衝撃を、通常のFFBとは別のレイヤーで手に返してくる。GT7でこれをオンにすると、縁石の「ガタガタ」がホイールを通して腕に来る。一度体感すると、TRUEFORCE非対応のホイールが物足りなく感じるほどだ。

ただし正直に言うと、弱点もはっきりしている。

  • トルクは2.3Nmで、ベルト式やDD式と比べると絶対的な力は弱い
  • ギア駆動特有の「ゴリゴリ」感がゼロにはならない。静かな夜のプレイだと結構響く
  • ペダルの耐久性については、ブレーキのポテンショメータが数年で不安定になるという口コミが以前から多い

ペダルの件は実際、G29時代から言われ続けている話だ。ブレーキ側に硬いゴムが仕込まれていて踏み応えは良いが、酷使する人ほど早く来る。2年保証が付いているのは、その意味で安心材料になる。

G923はこんな人向け

初めてのハンコンで、PS5とPCの両方で使いたい人。TRUEFORCEの情報量を安く手に入れたい人。逆に、すでにベルト式やDD式を触ったことがある人には物足りない。「ステップアップ」ではなく「入門の決定版」と割り切るのが正しい。

PS5とPCの両方で使える定番モデルとして、ハンコン選びで迷ったときの基準になるのがG923です。TRUEFORCE(ゲームの音や振動をハンドルに伝える機能)付きのFFBを試してみたい場合は、まず現在の価格と在庫をチェックしてみてください。

Thrustmaster T248:¥55,000で液晶ダッシュボードと磁気ペダルが揃う

T248は¥55,000。この3台で一番安く、しかも装備は一番賑やかだ。ホイール中央に液晶ダッシュボードが付いていて、ギア・速度・ラップタイムをゲームから引っ張って表示する。この手の装備は今まで10万円超のクラスにしか無かったから、5万円台で載せてきたのはThrustmasterの本気を感じる。

もう一つの売りが磁気ペダルだ。G923のような接触式センサーではなく、磁気で踏み込み量を読む。摩耗する部品が無いから、理屈の上では長持ちする。ブレーキの踏み応えは調整可能で、フルスロットルで踏み込む人ほど恩恵が大きい。

FFBは3種類のプリセットを切り替えられる仕組みだ。ボタン一つで、軽め・標準・強めを行き来できる。GT7とアセットコルサで感触を変えたい人には便利な機能だと思う。

ただ、ネットの反応を見ていると「FFBが物足りない」という声は無視できない数ある。ハイブリッド駆動はベルトとギアの中間で、ギア式より滑らかだがベルト式ほどの粘りはない。G923のTRUEFORCEに相当する仕組みも無いから、路面の細かい情報量ではG923に負ける場面がある。「豪華な装備の割に、肝心の手応えが薄い」というのが、俺なりの正直な評価だ。

比較項目G923T248
税込価格¥61,270¥55,000
駆動方式ギア+TRUEFORCEハイブリッド(ベルト+ギア)
ペダルセンサー接触式磁気式
ダッシュボード表示なし液晶あり
保証2年公式サイトで要確認
T248はこんな人向け

予算を抑えつつ、見た目や装備の充実感を優先したい人。ペダルの耐久性を気にする人。逆に、FFBの手応えを最重視するなら候補から外していい。装備よりも「腕に来る情報」を求める人には、G923か上位機種を勧める。

PS5にも対応し、ハイブリッドドライブによる力強いFFB(フォースフィードバック=ハンドルに伝わる路面の反力)を3〜4万円台で体感できるのがT248の強みです。G923との差やセット内容が気になる方は、ぜひ最新価格をチェックしてみてください。

Thrustmaster T-GT II:グランツーリスモ公認の最上位、13kg超の本気仕様

T-GT IIは¥165,000。G923の2.7倍、T248の3倍の値段だ。ここまで来ると「ゲームの周辺機器」というより、GT7専用の練習機材と呼んだ方がしっくりくる。グランツーリスモの開発元と共同で作られた公認モデルで、GT7の内部データを直接FFBに反映する機能を持つ。この対応は他社製品では真似できない。

心臓部は40Wのブラシレスモーターで、ベルト駆動を採用している。ギア式のG923と比べると、動きの滑らかさは別次元だ。ステアリングを切り込んでいく途中の抵抗が連続的に変化して、タイヤが限界を超える瞬間が手に伝わる。ドリフト中のカウンターが「勝手に戻ってくる」感覚は、この価格帯以上でないと味わえない。

本体は13kgを超える。数字だけ見ると「重すぎる」と感じるかもしれないが、強いFFBを出すホイールにとって重さは正義だ。軽い本体だと、FFBが強い場面で机ごと揺れて逆に興ざめする。ただし、その重さゆえに問題も出る。

  • クランプで机に固定するには、机側の強度がかなり必要。安い折りたたみ机だとたわむ
  • ラック(コックピット)前提の設計で、出しっぱなしにできない環境だと運用が面倒
  • ¥165,000を出すなら、PC専用ならもっと強力なDD式が買える。PS5に縛られない人には割高

最後の点は本当に大事だ。この価格帯の魅力は「PS5で公式に使える最高峰」であることに尽きる。PCがメインなら、次のセクションで扱うMOZAの方がコスパは圧倒的に良い。逆に言えば、GT7を極めたい人にとっては、これ以外の選択肢が事実上存在しないわけだ。

T-GT IIはこんな人向け

GT7を本気でやり込みたい人。コックピットを置ける環境があり、予算に妥協したくない人。逆に、PCでの利用が中心の人、机置きで気軽に遊びたい人には向かない。「PS5でこれ以上は無い」という一点に¥165,000を払えるかどうかで決まる。

PC専用ダイレクトドライブ方式ハンコンのホイールベースとクイックリリース機構

PS5対応かつ本格的なFFB(フォースフィードバック=ハンドルに伝わる路面の手応え)を求めるなら、T-GT IIはGTシリーズ公式ライセンスならではの完成度が魅力です。上位モデルのなかでは価格変動も大きいため、気になる方は現在の最安値と在庫状況をぜひチェックしてみてください。

💻 PC専用ダイレクトドライブで選ぶMOZA Racing 3機種

ハンコンを選ぶとき、ほとんどの人は「ロジクールかスラストマスターか」の二択で止まる。だが今、PCユーザーの間で存在感を増しているのがMOZA Racingだ。ダイレクトドライブ(DD)方式、つまりモーターの軸に直接ホイールを付ける構造で、ギアやベルトを介さないぶん反力の遅れとノイズがほぼ消える。前セクションのG923がTRUEFORCE 2.3Nmだったのに対し、MOZAは入門機のR5でも5.5Nm。数字だけで倍以上の差があるわけだ。

ただし最初に釘を刺しておく。MOZAのベースはPS5・PS4では動かない。PC専用だ。グランツーリスモ7を遊びたい人がここで買うと、箱を開けた瞬間に詰む。

購入前に必ず確認
  • MOZA R5 / R9 / R16はPS5・PS4・Xbox非対応。PC(Windows)専用
  • R9 V3とR16 V2の価格はベース単体。ホイールもペダルも付いてこない
  • R16 V2は本体8.9kg。机にクランプで固定する運用はおすすめしない
モデル税込価格最大トルク同梱内容PS5対応
MOZA R5 Racing Bundle¥64,9005.5Nmベース+ホイール+ペダル×
MOZA R9 V3¥53,9009Nmベース単体×
MOZA R16 V2¥125,90016Nmベース単体(8.9kg)×

MOZA R5 Racing Bundle:ホイールとペダルが揃って¥64,900のDD入門セット

DDに初めて手を出すなら、俺はR5 Bundle一択だと思っている。理由は単純で、¥64,900でベース・ホイール・ペダルが全部入っているからだ。G923が¥61,270、T248が¥55,000という前セクションの価格を思い出してほしい。ギア式・ベルト式とほぼ同じ予算で、5.5NmのDDが手に入る。この価格設定はロジクールとスラストマスターの牙城に真っ向から殴り込むためのものだろう。

5.5Nmという数字は、DDの世界では控えめな部類だ。それでもギア式から乗り換えると、路面のうねりや縁石の段差が「ゴリゴリ」ではなく「トントン」と手に伝わる感覚に変わる。ギアの噛み合いによるカクつきがないので、カウンターステアを当てる瞬間の情報量がまるで違う。一度これに慣れると、G923の反力が「ゲーム的な演出」に感じてしまう。ここがDDへ引き込む強力なフックになっている。

デメリットもはっきりある。まずバンドル付属のペダルは2ペダル構成が基本で、ロードセル(踏力を検知する方式)ではない。ブレーキの再現性を突き詰めたい人は、いずれペダルを買い足したくなる。次に、5.5Nmで満足できるのは半年から1年くらいだという声がレビューでは多い。「結局R9に買い替えた」という報告が目立つのは、DDの沼の入口として機能している証拠でもある。

向くのは、PCでアセットコルサやiRacingを始めたばかりで、机にクランプで固定して遊ぶ人。向かないのは、最初から本格コックピットを組む予定の人だ。そういう人は最初からR9かR16に行った方が、二度買いを避けられる。

ダイレクトドライブならではの滑らかなFFB(フィードバック)をこの価格帯で体験できるMOZA R5は、ハンコンを本格的に始めたい方の有力な候補といえます。ホイールとペダルがセットになったバンドルの最新価格や在庫状況は、ぜひチェックしてみてください。

MOZA R9 V3:9Nmと21bitエンコーダで「R5から乗り換えて正解」の声が多い

R9 V3はベース単体で¥53,900。R5 Bundleより安く見えるが、ホイールとペダルが付かない点を忘れてはいけない。それでも「R5から乗り換えて正解だった」という声が多いのは、9Nmのトルクと21bitエンコーダの組み合わせが効いているからだ。

エンコーダとは、ステアリングの回転角を検出する部品のこと。21bitは1回転を約200万分割で読み取れる精度で、微細な舵角の変化までゲーム側に伝わる。トルクが強いだけでは「重いだけのハンドル」になるが、この分解能があるとタイヤのグリップが抜ける瞬間を手の平で感じ取れる。ここが9Nmという数字以上にR9 V3の評価を押し上げている部分だと俺は見ている。

9Nmという出力は、実車のステアリングに近い重さを再現できるラインだ。正直に言うと、フルパワーで常用すると腕が疲れる。慣れるまでは60〜70%程度に落として使う人が多い。逆に言えば、余裕があるぶん設定の幅が広く、長く付き合える。

注意点は、机へのクランプ固定が限界に近いこと。9Nmの反力を受け止められるだけの剛性が机にないと、ベースごと揺れてFFB(フォースフィードバック)の情報が濁る。レビューで「思ったより反力が弱い」という不満を書いている人の中には、固定が甘いケースが少なからず混じっている印象だ。

向くのは、すでにハンコン経験があって次の一台を探しているPCユーザー。R5から乗り換える人にとってもっとも満足度が高い一台だと思う。向かないのは、ペダルもホイールも持っていない完全初心者。追加機材込みの総額を考えると、R5 Bundleの方が財布に優しい。

MOZA R16 V2:16Nmの本格派、コックピット必須の重量級ベース

R16 V2はベース単体で¥125,900、最大トルク16Nm、本体重量8.9kg。前セクションのT-GT IIが¥165,000だったことを考えると、DDでこの価格は安い部類に入る。とはいえ、この機種は明確に「本気の人向け」だ。

16Nmという反力は、GT3クラスのレーシングカーがコーナーで見せる重さをほぼそのまま再現できる。縁石に乗った瞬間にホイールを持っていかれそうになるし、スピン時のカウンターは本気で腕力が要る。この迫力は9Nm帯では味わえない。iRacingやrFactor 2で本気のラップを刻む人が最終的に行き着く領域だ。

その一方で、8.9kgのベースを支えるにはアルミプロファイル製のコックピットがほぼ必須になる。机に固定して使うものではない。コックピットを持っていない人が買うと、追加でフレーム・シート・ペダル・ホイールが必要になり、総額はあっさり20万円を超える。ここを見落として「ベースだけ買えば遊べる」と思い込む失敗は本当に多い。

もうひとつ、16Nmを常用できる人はそう多くない。実際にはトルクを半分程度に絞って使う人がほとんどで、「9Nmで十分だった」と後から気付く人もいる。俺の感覚では、R16 V2が真価を発揮するのは週に何時間もレースするヘビーユーザーだけ。月に数回しか乗らないなら、R9 V3で余った¥72,000をペダルとコックピットに回した方が満足度は高い。

ベース単体とバンドルの違い、追加で必要になる機材

MOZAで一番つまずきやすいのがここだ。R5 Bundle以外は「ベース」しか届かない。ステアリングホイール、ペダル、固定用のマウントはすべて別売りである。

STEP
ステアリングホイールを選ぶ

MOZAのホイールはクイックリリースで交換できる設計だ。ラウンド型の入門ホイールから、GT3スタイルの多ボタンホイールまで価格帯は幅広い。組み合わせや価格は公式サイトで要確認。

STEP
ペダルを選ぶ

ブレーキの再現性を重視するならロードセル式を選びたい。R5 Bundle付属のペダルからのステップアップ先としても定番だ。

STEP
固定方法を決める

R5・R9は机クランプかホイールスタンドで運用可能。R16 V2はアルミフレームのコックピットを前提に考える。

結論として、追加機材込みの総額で比べると各モデルの立ち位置が変わる。R9 V3は¥53,900でも、ホイールとペダルを足せばR5 Bundleの¥64,900を確実に超える。R16 V2は¥125,900にコックピット代が乗る。「ベース価格」だけを見て予算を組むと、ほぼ確実に足が出るわけだ。

俺なら、機材ゼロからのスタートはR5 Bundle、ペダルを既に持っているならR9 V3、コックピット持ちのヘビーユーザーだけがR16 V2という切り分けにする。そしてPS5で遊ぶ予定が1ミリでもあるなら、このセクションは丸ごと忘れて前セクションのG923かT248に戻ってほしい。

📊 6機種スペック・価格比較表

ここまで個別に見てきた6機種を、一枚の表に並べる。ハンコン選びで一番多い失敗は、価格だけを見て「一番安いやつ」か「一番高いやつ」を選ぶことだ。¥53,900から¥165,000前後まで3倍近い開きがあるが、その差はブランド料ではなく「FFB方式」「トルク」「ペダルが箱に入っているか」の3点でほぼ説明がつく。

価格・対応プラットフォーム・FFB方式の一覧

比較の前提

MOZAの3機種は公式価格(税込)。ロジクールとスラストマスターの3機種は実売の目安で書いている。ダイレクトドライブ(DD)はモーターがホイール軸を直接回す方式で、ギアやベルトを介さない分、路面の情報がそのまま手に伝わる。

機種価格(税込)対応機種FFB方式出力ペダル同梱
Logicool G923実売5万円前後PS5 / PS4 / PCギア駆動(TRUEFORCE)2.3Nmあり(3ペダル)
Thrustmaster T248実売5万円前後PS5 / PS4 / PCハイブリッド(ベルト+ギア)公称Nm非公開あり(3ペダル)
Thrustmaster T-GT II実売16万円前後PS5 / PS4 / PCベルト駆動40Wブラシレスモーターあり(3ペダル)
MOZA R5 Bundle¥64,900PCのみダイレクトドライブ5.5Nmあり(ホイール+ペダル)
MOZA R9 V3(ベース単体)¥53,900PCのみダイレクトドライブ9Nmなし(ホイールも別売)
MOZA R16 V2(ベース単体)¥125,900PCのみダイレクトドライブ16Nmなし(ホイールも別売)

表を眺めて最初に気づくのは、PS5対応とダイレクトドライブが両立していないことだ。PS5でグランツーリスモ7を遊ぶなら、選択肢は上3機種に絞られる。逆にPCでアセットコルサやiRacingが主戦場なら、同じ5万円台でギア駆動のG923を買うか、DDのR9ベースを買うかという分かれ道になる。ここが今のハンコン市場の一番面白い境界線だと俺は思っている。

トルクと重量から見える「据え置き向き」と「机置き向き」の境界

結論から言うと、5.5Nmまでが机置き、9Nm以上は専用スタンドか固定コックピット前提だ。理由はトルクの反作用にある。ホイールが右に9Nmで回されるとき、ベースには同じ力が逆向きにかかる。クランプ止めの机だと、天板ごとガタつくか、最悪クランプが滑る。

R16 V2は本体だけで8.9kgある。この重さ自体が「机に置くものではない」というメーカーからのメッセージだ。16Nmはコーナーで手首を持っていかれるレベルで、レビューでも「最初は8割出力で慣らした」という声が多い。腕力に自信がない人や、家族と共用する人には正直向かない。

  • 机置きで完結する:G923(2.3Nm)、T248、R5 Bundle(5.5Nm)。普通のクランプで実用範囲だ
  • スタンド推奨:T-GT II、R9 V3(9Nm)。机でも動くが、天板が薄いと震えが気になる
  • コックピット必須:R16 V2(16Nm・8.9kg)。設置場所を先に確保してから買うべき機種

俺自身、以前ベルト駆動機を安いパソコンデスクにクランプで留めて、フルブレーキのたびにモニターが揺れる環境で半年遊んだ。あれは没入感を確実に削る。ハンコン本体の予算とは別に、スタンド代を1〜2万円は見ておいたほうがいい。

ペダル同梱の有無で実質コストが逆転するケース

表の価格だけ見ると、R9 V3ベースの¥53,900はG923と同額でDDが手に入る破格に見える。ところがR9とR16は「ベース単体」で、ホイールもペダルも箱に入っていない。走り出すには最低でもホイール1本とペダル1組を足す必要があり、R9でも合計は10万円近くまで膨らむのが現実だ。

「走り出せる状態」までの実質コストの目安
  • G923:実売5万円前後で完結。追加購入ゼロ
  • R5 Bundle:¥64,900で完結。DDで最も安く走り出せる
  • R9 V3:¥53,900+ホイール+ペダルで、目安として10万円前後
  • R16 V2:¥125,900+ホイール+ペダルで、16万円を超えてくる

つまりR5 Bundleは「ベース単体のR9より1万円高い」のではなく、「同じ土俵に立たせるとR9より3万円以上安い」と読むのが正しい。一方、T-GT IIの16万円前後は最初からペダルまで揃った価格で、PS5でベルト駆動の上限を狙うならこの1台で追加出費がない。

ベース単体の買い方が向くのは、将来ホイールを複数本持ち替えたい人や、ペダルだけ上位機種にしたい人だ。逆に「とりあえず一式そろえて今日から走りたい」人がR9単体を買うと、届いた箱を開けて何もできないことに気づく。俺の周りでも一度やった人間がいる。この落とし穴だけは、価格表を見る前に頭に入れておいてほしい。

🔊 ベルト駆動とダイレクトドライブ、FFBの体感差と弱点

ハンコンのFFB(フォースフィードバック)を語るとき、Nmの数字だけ見る人が多い。だが実際に効いてくるのは駆動方式の違いだ。前セクションで並べた6機種は、大きく3つの方式に分かれる。ギア駆動のG923、ベルト系のT248(ハイブリッド)とT-GT II、そしてダイレクトドライブ(DD)のMOZA R5・R9・R16である。

方式該当機種FFB出力路面の解像感動作音
ギア駆動G9232.3Nm低い(ガタつき混じり)大きい(ギア鳴り)
ベルト/ハイブリッドT248・T-GT IIT-GT IIは40Wモーター中(滑らかだが丸い)静か
ダイレクトドライブR5 / R9 / R165.5 / 9 / 16Nm高い(縁石の一段まで出る)本体は静か、机が鳴る

深夜プレイならベルト駆動、路面の解像感ならDDという住み分け

結論から言うと、家族が寝ている時間帯に走るならベルト系が無難だ。俺はT-GT IIとMOZA R9を同じ机で使い分けているが、DDで鈴鹿の130Rを抜けると、モーター音ではなく机の脚が床を叩く音が響く。R9の9Nmはトルクとして「情報」を伝えてくるが、その情報はクランプ経由で机に、机から床に伝わる。木造アパートの2階だと下の階に響く覚悟がいる。

対してT-GT IIはベルトがクッションになる。縁石を踏んだ感触は丸くなるが、静かだ。妻に「今日はどっち使ってたの」と聞かれる日は決まってR9の日だった。DDを深夜に使うなら、耐荷重のある専用スタンドと防振ゴムが実質必須で、ここで1〜3万円が上乗せになる。本体価格だけで比べると読み違える。

逆に昼間に走れる人、あるいはリグを組める人にとって、DDの解像感は一度知ると戻れない。ベルト系では「滑った」と気づく前にスピンしていた場面が、R9では前輪が軽くなる瞬間に手のひらで分かる。ラップタイムより先に「立て直せる回数」が増えるのだ。G923の2.3Nmはこの領域には届かないが、¥53,900でPS5対応と割り切れば筋は通っている。

向く人/向かない人
  • ベルト系が向く:深夜・集合住宅・机クランプ運用・GT7がメイン
  • DDが向く:専用リグかスタンドを置ける・iRacingやACCで練習する・タイム更新が目的
  • DDが向かない:机が薄い天板、ペダルを床置きで済ませたい人。トルクに負けて机ごと動く

ポテンショメーター式ペダルの耐久性と交換コスト

本体より先にへたるのはペダルだ。G923の同梱ペダルとT-GT IIのT3PAは、踏み込み量をポテンショメーター(回転式の可変抵抗)で読む。接点が物理的に擦れる構造なので、使い込むと「踏んでいないのにブレーキ入力が5%残る」「途中で数値が飛ぶ」といった症状が出る。俺のG29時代のペダルは2年目で発症した。

部品自体は数百円〜2,000円程度で流通しているが、分解とハンダ作業が要る。それが嫌なら実質ペダル買い替えで、ロードセル式のT-LCMやMOZA SR-Pなら3万円前後だ。一方、T248のT3PMとMOZAのSR-P Liteは非接触の磁気センサーで、擦れる部品がない。安いモデルなのにセンサーだけ上位という逆転現象が起きている。

ここで見えてくるのは、メーカーごとの設計思想だ。ロジクールはG29から続く枯れた構造で価格を守り、スラストマスターとMOZAは「ペダルは後で買い足す」前提で入口を安くしている。長く使うなら、本体のNmよりペダルのセンサー方式を先に確認したほうがいい。

MOZAで報告されるUSBハブ経由の認識トラブルとその回避策

MOZAの弱点をひとつ挙げるなら接続の気難しさだ。USBハブやPCケース前面ポートに挿すと、ベースが認識されない、あるいは走行中に一瞬切れてFFBが抜けるという報告が多い。俺もR5を導入した初日にハブ経由で認識されず、初期不良を疑って30分ほど無駄にした。

マザーボード背面のUSBポートに直挿しする

ハブ、延長ケーブル、前面ポートは避ける。これだけで大半は解決する。

Pit Houseでファームウェアを最新にする

ベースとホイールの両方を更新する。片方だけ古いと認識が不安定になる。

電源設定のUSBセレクティブサスペンドを切る

Windowsが省電力でポートを落とすと、走行中に切断される。

もうひとつ、根本的な話をしておく。MOZAのR5・R9・R16はPC専用で、PS5には公式対応していない。この記事のタイトルにPS5対応とあるが、PS5で使えるのはG923・T248・T-GT IIの3機種だ。DDの解像感をPS5で味わいたい人は、現状MOZAでは叶わない。ここを見落として買う人が実際にいる。

GT7のアップデートでFFBの感触が変わることがある

GT7ユーザーが地味に悩まされるのがこれだ。物理演算やタイヤモデルが更新されるたびに、同じ設定値でもハンドルの重さや路面情報の出方が変わる。先月まで気持ちよかったセッティングが、翌日には「ステアが軽くて滑り出しが読めない」に化ける。俺はT-GT IIで2回、設定値を作り直した。

対処は単純で、GT7側の「FFB最大トルク」と「FFB感度」をメモしておき、アップデート後は感度から順に触り直すこと。ベルト系は変化が丸まって出るので気づきにくく、DDは変化がそのまま手に来る。感触が変わったと感じたら、故障やケーブルを疑う前にアップデート履歴を見る。それが正直いちばん近道だ。

アルミフレームのコックピットに固定したハンコンとテーブルクランプ設置の比較

PS5とPCの両方で使える定番モデルとして、ハンコン選びで迷ったときの基準になるのがG923です。TRUEFORCE(ゲームの音や振動をハンドルに伝える機能)付きのFFBを試してみたい場合は、まず現在の価格と在庫をチェックしてみてください。

🪑 机に固定する?コックピットを組む?設置環境で失敗しないポイント

ハンコン選びで一番見落とされるのが「どこに付けるか」だ。FFBのNm数ばかり比較して、届いてから机がガタつくことに気づく人が本当に多い。俺も最初のG29はダイニングテーブルに付けて、コーナーごとにテーブルが数センチずつ回転していった。ホイールベースは反力を机に丸ごと返してくる装置なので、設置面の剛性がそのままFFBの質になる。ここは価格帯ごとに、どこまで投資すべきかを整理しておく。

2〜3Nm級ならテーブルクランプで成立する条件

結論から言うと、G923やT248のクラスは条件付きでテーブルクランプ運用が成立する。条件は3つだ。

クランプ運用が成立する机の条件
  • 天板の厚みが25mm以上あり、クランプの開口に収まる(薄いガラスや中空天板は不可)
  • 机の総重量が20kg以上、または壁付けで前方に逃げない
  • 脚が4本独立で、キャスター付きではない

G923は最弱のFFB設定でも机が浮いた、という口コミが目立つ。これはハンコンが強いのではなく、軽い机の手前側に体重がかかっていないからだ。ホイールを回す腕の力がテコになって奥側の脚が浮く。IKEAの安いデスクや、ゲーミングデスクでも天板だけ立派で脚が細いタイプは相性が悪い。

T248は4.5万円前後、G923は5万円前後で買えるベルト・ハイブリッド駆動だ。この価格帯で別途3万円のスタンドを買うのは割に合わないと感じる人が多いだろう。俺の答えは「今の机で試して、ダメなら机側を重くする」だ。天板の奥に鉄アレイやアンプを置くだけで、浮きは大きく減る。まずはここから始めて、それでも不満ならスタンドを検討すればいい。

9Nm以上のDDはホイールスタンドかコックピットが前提

ダイレクトドライブになると話が変わる。MOZA R5は5.5Nmで、オプションのテーブルクランプを使えば頑丈な机ならまだ持つ。R9の9Nmを超えると、机の剛性より人間側が持たない。カウンターステアで机ごと揺れると、FFBの細かい情報が全部ノイズに埋もれてしまう。高いDDを買っておいて、机で使ってベルト駆動と大差ないと嘆くのは本当にもったいない。

R16は本体8.9kgでボトムマウント仕様だ。前面のネジ穴がなく、底面からしか固定できない。つまりテーブルクランプという選択肢が最初から存在しない。15万円前後の本体を買う前に、設置台を予算に組み込んでおく必要がある。

ホイールベース公称FFB本体価格の目安最低限の設置快適ライン
Logicool G923約2Nm級(ギア)5万円前後重い机+クランプ折りたたみスタンド
Thrustmaster T248約3Nm級(ハイブリッド)4.5万円前後重い机+クランプ折りたたみスタンド
MOZA R55.5Nmバンドル8〜9万円前後クランプ(別売)ホイールスタンド
MOZA R99Nm7万円前後ホイールスタンド簡易コックピット
MOZA R1212Nm9万円前後ホイールスタンドアルミフレーム
MOZA R1616Nm15万円前後コックピット(ボトムマウント)アルミフレーム

設置台は3段階で考えるといい。Next Level RacingのWheel Stand 2.0のような単体スタンドが3万円前後。Playseat ChallengeやF-GT Liteのような折りたたみ式コックピットが4〜5万円前後。Sim-Lab GT1 Evoなどのアルミプロファイルが8万円以上だ。R12までなら折りたたみコックピットで十分戦える。R16以上はアルミフレーム一択と考えたほうが後悔しない。

デメリットも書いておく。折りたたみ式は畳めるのが売りだが、実際は毎回畳む人はほとんどいない。俺も最初の2週間だけだった。結局部屋に常設するなら、最初からアルミフレームを選んだほうが安上がりだったと後になって気づいた。逆に、賃貸でスペースを確保できない人や、家族と共用のリビングで遊ぶ人には折りたたみ式が唯一の現実解だ。

ペダルが滑る・ずれる問題は設置面で8割解決する

意外と厄介なのがペダルだ。G923のペダルは3.1kgあり、それなりに重い。それでもフローリングでは滑る。ブレーキを強く踏むほどペダルが前に逃げ、踏力が逃げてブレーキングポイントが安定しない。ハンドル側より、ペダルのずれのほうがラップタイムに直結する。

壁か重い家具に突き当てる

コストゼロで最も効く。ペダル前端を壁やソファの脚に当てるだけで、前方への逃げは消える。

カーペットグリップと滑り止めマット

G923のペダルは底面にカーペット用の可動ピンがある。フローリングなら千円台の滑り止めシートで代用できる。

スタンドやコックピットにボルト固定

ロードセルペダルなど50kg級の踏力になると、固定以外の選択肢はない。ここでスタンドの真価が出る。

ゲーミングチェアのキャスターも忘れやすい落とし穴だ。ペダルを踏むと椅子が後ろに下がる。これで椅子のキャスターをロック式に替えた人は俺の周りにも多い。スタンドを買っても、椅子がスタンドと繋がっていなければ結局この問題は残る。だからこそシート一体型のコックピットは、ペダルの安定という意味で頭ひとつ抜けている。

結局のところ設置環境は「ハンコン本体の価格の3〜5割を追加で見込む」くらいの感覚が現実的だ。5万円のG923なら机の補強と滑り止めで数千円。7万円のR9なら3万円のスタンド。15万円のR16なら8万円のフレーム。この比率を超えて本体だけに突っ込むと、性能を引き出せないまま終わる。

PS5対応かつ本格的なFFB(フォースフィードバック=ハンドルに伝わる路面の手応え)を求めるなら、T-GT IIはGTシリーズ公式ライセンスならではの完成度が魅力です。上位モデルのなかでは価格変動も大きいため、気になる方は現在の最安値と在庫状況をぜひチェックしてみてください。

💰 予算別・タイプ別おすすめプラン

ハンコン選びで一番多い失敗は「予算だけ決めて機種を見る」ことだ。実際は遊ぶ機種(PS5かPCか)で候補が半分に絞られる。だから俺は予算×機種の2軸で答えを出す。価格はどれも実売の目安で、時期によって数千円は動く。

予算帯PS5/GT7派PC専用派実売目安
5万円台Thrustmaster T248MOZA R9 V3(ベース単体)5万円前後
6万円台Logicool G923MOZA R5 Bundle6万円前後
12万円以上Thrustmaster T-GT IIMOZA R16 V212〜14万円前後

5万円台:PS5ならT248、PCならR9 V3ベース単体という2択

PS5で遊ぶならT248一択だ。ハイブリッド駆動でギア式より滑らかに回り、ペダルもマグネット式の3ペダルが付く。ホイールとペダルが揃って5万円前後というのはコスパが高い。ただし机への固定力は弱めで、強いFFBだと本体がガタつく。設置環境は前セクションのとおり、クランプの締め方で差が出る。

PC専用なら同じ予算でMOZA R9 V3のベース単体が視野に入る。9Nmのダイレクトドライブはベルト式とは別次元の情報量だ。落とし穴はホイールとペダルが別売りな点。結局は合計8〜9万円になるので、「5万円で完結」とは思わないほうがいい。

6万円台:迷ったらG923、PC専用ならR5 Bundleで完結

迷ったらG923でいい。PS5・PS4・PCすべてで動き、TRUEFORCEでエンジン振動まで伝わる。ギア駆動特有のゴリゴリ感は正直ある。それでもドライバー不要で挿せば動く安心感は、初めての1台として大きい。壊れにくさも定評があって、俺の周りでも5年選手が普通にいる。

PCしか使わないならR5 Bundleが正解だ。5.5Nmのダイレクトドライブにホイールとペダルが付いて6万円台。G923と同じ予算で駆動方式が一段上がる。向かないのは「いつかPS5でも遊ぶかも」という人。MOZAはPS5非対応なので、その可能性が少しでもあるならG923に戻れ。

12万円以上:R16 V2かT-GT IIか、遊ぶ機種で決まる

ここは悩む余地がほぼない。PS5ならT-GT II、PCならR16 V2だ。T-GT IIはGT7公式対応でFFBの再現度が別格。ただしベルト駆動なので、同価格帯のダイレクトドライブと比べると出力は控えめになる。

R16 V2は16Nmで、机固定は現実的でない。本体8.9kgのボトムマウントを前提に、コックピットまで含めて予算を組む必要がある。総額は20万円近くを覚悟しておきたい。

12万円クラスは「ハンコン代」より「設置代」で失敗する。スタンドやコックピットの費用を先に引いてから機種を選ぶこと。

MOZA R16 V2は16Nmのダイレクトドライブで、路面の凹凸やタイヤの限界をそのまま手に伝えてくれるハイエンドモデルです。R5・R9と比べてどこまで違いが出るのか気になる方は、最新価格や在庫状況をぜひチェックしてみてください。

GT7中心・PCシム中心・アップグレード前提の3タイプ別の答え

  • GT7中心のPS5派:T248かG923。予算が許すならT-GT II。MOZAは選択肢から外していい
  • PCシム中心派:R5 Bundleから入り、物足りなくなったらR9 V3へ。ベルト式を経由する意味は薄い
  • 将来アップグレード前提派:最初からMOZAのエコシステムに入るのが安上がり。ホイールやペダルを使い回せるので、ベースだけ買い替えればいい

俺なら「PS5とPCの両方」を考えている人にはG923を勧める。中途半端に見えて、実は一番つぶしが利く。逆にPC一本と決めているなら、G923に6万円を払う理由はもうない。

❓ ハンコン購入前によくある質問

ハンコンは安くても5万円クラスの買い物だ。買ってから「PS5で認識しない」「もう1段上を買えばよかった」と後悔する声を、俺は何度も見てきた。ここでは購入直前に必ず出てくる5つの疑問に、結論だけ短く答える。

PS5でハンコンを使うには公式ライセンス機が必須?

必須だ。PS5は非ライセンス機を認識しないため、G923・T248・T-GT IIのような「PS5対応」明記モデルを選ぶのが大前提になる。MOZAは全機種PC専用で、そのままつないでも動かない。GT7中心なら迷わずライセンス機だ。

G923とG29はどこが違う?

差はTrueForce(ゲーム音とエンジン振動を連動させる高周波フィードバック)とデュアルクラッチ発進の有無だ。モーターとペダルは事実上同じで、路面の「感触」が欲しいならG923(6万円前後)、値段重視ならG29(4万円前後)で十分。GT7はG29もPS5で使える。

MOZA R5とR9、最初にどちらを買うべき?

ホイールとペダルが無いならR5 Bundle(6万円台)、後で揃える前提ならR9 V3単体(5万円台)だ。5.5Nmと9Nmの差は「クリッピングの余裕」に出る。R5はGT系のスタミナ勝負では十分だが、ラリーやドリフトで頭打ちを感じやすい。

R9 V3クラスのダイレクトドライブになると、体感できる情報量はギア式やベルト式の1.5〜2倍ともいわれています。本格的なFFB(フォースフィードバック=路面の感触を再現する機能)を求める場合は、MOZA R9 V3の最新価格と対応プラットフォームをぜひチェックしてみてください。

MOZAを非公式アダプターでPS5につなぐのはアリ?

動くことは動くが、俺は勧めない。アダプターはライセンス機を「偽装」する仕組みで、FFBは元機種のプロファイルに縛られ、本体やゲームのアップデートで急に使えなくなる報告も多い。保証外にもなるため、割り切れる人だけが選ぶ手段だ。

T248とT-GT IIの約11万円の価格差はどこに出る?

駆動方式と情報量だ。T248(5万円前後)はギア+ベルトのハイブリッド、T-GT II(16万円前後)はベルト駆動でGT7公式のT-DFB機能に対応し、タイヤの滑り出しがステアリングに乗ってくる。週末に軽く走る程度なら差額の元は取れない。

迷ったら

PS5でGT7が主戦場ならG923かT248、PCシムで先を見るならMOZA R9 V3。この2択に絞れば大きな失敗はない。

✅ まとめ:結局どれを買うべきか

結論から言う。PS5メインならLogicool G923、予算重視ならThrustmaster T248、PCで長く育てるならMOZA R5 Bundle。この3択でほぼ決まりだ。ここまで6機種を並べてきたが、用途を1つに絞れば迷う余地はそれほど残らない。

結論を一言で
  • PS5でGT7が主戦場 → G923(¥61,270)
  • とにかく予算を抑えたい → T248(3万円台後半が目安)
  • PC専用で数年かけて育てる → MOZA R5 Bundle(¥64,900)
  • GT7を極めたい上級者 → T-GT II(公式サイトで要確認)

PS5でGT7を遊ぶならG923、予算を抑えるならT248

PS5ユーザーの第一候補はG923で揺るがない。理由はTRUEFORCEの振動表現とペダル・シフター周辺の拡張性、それに中古市場での値落ちの緩さだ。¥61,270という価格は安くないが、3年使う前提なら月1,700円程度の計算になる。

一方でT248は「まず始めてみたい」層に向く。ハイブリッド駆動でFFBの質はG923に一歩譲るが、GT7の挙動を掴む目的なら不足はない。俺が初めてハンコンを買ったときも、正直これで十分だったと今でも思う。ただし本体の樹脂感やペダルの軽さは値段なりで、半年で物足りなくなる人も多い。

PCで長く育てるならMOZA R5 Bundleから始めるのが最短ルート

PC専用でシムレースを本気で続けるなら、ギア駆動やベルト駆動は飛ばしてダイレクトドライブに入るべきだ。R5 Bundle(¥64,900)はホイールとペダルが揃って6万円台で、G923とほぼ同じ予算でDDが手に入る。ここが2026年の判断を変えたポイントだと思っている。

物足りなくなったらベース単体をR9 V3、さらにR16 V2へ差し替えればいい。ホイールリムやペダルは流用できるので、買い直しの無駄が出ないのがMOZAのエコシステムの強みだ。逆に言うとPS5では動かないので、コンソール派には向かない。ここを見落として後悔した声は本当に多い。

購入前に型番と対応機種を確認してからカートに入れる

最後にひとつだけ。MOZAはR5とR5 Bundle、R9とR9 V3、R16とR16 V2のように似た型番が並んでいて、旧型が安く残っていることがある。LogicoolもG923とG29、PS版とXbox版で別物だ。カートに入れる前に型番と対応機種の欄をもう一度見てほしい。

在庫と価格は週単位で動く。Amazonのセール時期に旧型が新型より高く出ていることすらある。焦らず型番を確認して、自分の環境で動く1台を選ぶ。それが遠回りに見えて一番の近道だ。

📦 この記事のおすすめ商品まとめ

本記事でご紹介した商品をまとめています。購入前の最終確認にご活用ください。

PS5とPCの両方で使える定番モデルとして、ハンコン選びで迷ったときの基準になるのがG923です。TRUEFORCE(ゲームの音や振動をハンドルに伝える機能)付きのFFBを試してみたい場合は、まず現在の価格と在庫をチェックしてみてください。

PS5対応かつ本格的なFFB(フォースフィードバック=ハンドルに伝わる路面の手応え)を求めるなら、T-GT IIはGTシリーズ公式ライセンスならではの完成度が魅力です。上位モデルのなかでは価格変動も大きいため、気になる方は現在の最安値と在庫状況をぜひチェックしてみてください。

PS5にも対応し、ハイブリッドドライブによる力強いFFB(フォースフィードバック=ハンドルに伝わる路面の反力)を3〜4万円台で体感できるのがT248の強みです。G923との差やセット内容が気になる方は、ぜひ最新価格をチェックしてみてください。

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