大人の趣味ギター講座 その1 導入編
ギター初心者の方、コード覚えてますか?
CやFやG最初はそんなメジャーどころから覚えていくのが普通かもしれません。
この趣味ギター講座は、あくまで最速で比較的簡単にギターを楽しむためのものです。
(イメージしたこの講座の対象)
昔ギター弾いてたけど、チョロっとコード覚えておわっちゃった人
家にギターあるけど、コード表や楽譜(Tab譜)見ながら好きな曲を覚えて弾くかんじの人
など、理論的には音楽よくわからんけど、なんとなく弾いてる感じの人になります。
細かいところは後から補足して覚えればいいですが、必要なことは覚えないといけません。
とりあえず、最速でギターをある程度自由に気持ち良く鳴らしたい!
そのための、参考解説です。
まず、初めの段階として、色んな曲のkeyとコード進行をみれば、自分で適当にあわして大体弾けるよって状態を目指します。
え、それってスゲーじゃん?
と思う人は、これからギターがやっと楽しくなってくる初期の段階でしょう。
まぁそんなに難しくないはずですが、最速とはいいながらも、覚えることや練習することはそれなりにあるので、頑張っていきましょう。
最初にいいますと、楽に上手くなる方法なんてないです。
ただ効率のよい学び方ってのものはありますので、その1例を紹介するまでです。
コードのパターンを把握する
音楽って、ある程度気持ちの良い流れってものがあるんです。
あんな曲も、こんな曲も、実は流れがほぼ一緒ってのは多いです。
この曲の流れ気持ちいいなぁ、なんか好きな他の曲と似てるなぁとかは、大元のコードの流れが似ていることが多いです。
人によって気持ちいいコードの流れは多少好みもありますが、ベタな基本パターンってやつがあります。
例えばカノン進行とか、イチロクニーゴーとかその他もろもろ。
ギターの場合、カポを利用することにより移調が簡単におこなえます。
つまり、5弦3フレットとC音をIとして、その周囲でⅦまでのルート位置と、そこでのコードの押さえ方のパターンを覚えておけば、ある程度なんでも弾けることになります。
例として、①C→Am→Dm→Gっていうコード進行と②G→Em→Am→Dっていうコード進行は流れは一緒です。
③D→Bm→Em→Aもおなじです。
④F→Dm→Gm→Cや⑤♭G→♭Em→♭Am→♭Dも同じです。
いきなり⑤がさっと弾けます?
①は基本簡単コードで、すぐ弾けますよね。
⑤がそのままでは難しい人でも、カポを6フレットにつけて①の基本コードを弾けば⑤になるんです。
6半音上げたってことです。
まぁ5カポぐらいまでが実用的ですが。
5カポまでだとCメジャーkeyの流れのみでは厳しいですが、まずはCメジャーkeyを使えるようにしましょう。それだけでギターが楽しくなること間違いなし!
その過程で、大体弾けるよって段階にどんどん近づきますから。
初心者に必要な知識と初期練習(コード進行・カデンツの理解)
さて、さっきの①から⑤のコードの流れをディグリーネーム(度数表記)で表現すると、I→Ⅵm→Ⅱm→Ⅴってことになります。
これがコードの流れ、パターンになります。
カデンツでいうとT→T→SD→Dとなります。
循環するとカデンツ第2型T→SD→D→Tの形になります。
カデンツに関しては後ほど。
Ⅰの音が曲のkeyとなります。
①C→F→D→Gの場合は、ⅠがCでkeyはCとなります。
keyにはMajorとminorがあり、平行調といって、お互いに構成音が同じスケールがあるのですが、(C MajorとA minorみたいな)今はMajorのみ考えれば結構です。
曲に合わせてギターを弾く時には、まず曲のkeyを把握して、その流れを見ていく必要があります。
途中でkeyが変わることを転調といいます。
初心者がサクッと曲に合わせて楽しくギターを弾くための第1歩として、Cメジャーkeyでのコード進行を使いこなせるようにするのがよいかと思います。
具体的には5弦3フレットのC音をIとして、指版上の度数位置とコード進行を理解し、テンション含めてある程度自由に鳴らせるようになることを目指します。
そこがすむと、とりあえず、ザックリとであれば、カポを使えば他のkeyもその形で弾けます。むしろ、いつのまにか、指板の5弦、6弦であれば、どこの位置でもI音として好きな基準音keyを選んで、コード進行させてギターを弾くことができてしまうかもしれません。
ギターの特徴の1つとして、転調が簡単なことがあげられます。
音の度数関係は同じなので、同弦ベースで考えれば、場所をずらしても同じ指遣いと位置関係で弾けばいいだけなのです。こればピアノとは異なるギターの特徴です。
(最速上達 練習1番目)5弦3フレットをⅠ=Cとした、IからⅦのルート位置とその関係をカデンツ含めて覚える。
初心者が音楽を楽しむために、最速で上達する練習法の概説です。
上のタイトル、何言っているか意味不明って方もいるかもしれませんが、とりあえず読んでください。
多分、ギターの最初の段階って何したらいいかがあんまり分からんこと多いですよね。自分もそう。
基本コード覚えてかき鳴らすのもいいけど、それだけでは音楽において自由にはなれません。
5弦3フレットをⅠ=Cとした、IからⅦのルート位置と位置関係を覚える。
まずこれを基本として練習していくのがオススメの最速上達方法です。
まず把握するルート音は4弦5弦6弦のみでいいかと思います。
高音弦ルートはそのうち必要に応じて使えばいいと思います。
こちらが、重要になる初心者用のカデンツも合わせたroot音の図です。
5弦開始パターンの基本図となります。
青がT(トニック)、黄色がSD(サブドミナント)、赤がD(ドミナント)です。
カデンツはコードの機能からの音楽の流れのことで、基本形が3つあります。
コードには音楽の流れにおいての役割というか、グループみたいなものがあります。
トニック(以下T)は安定している状態で、Ⅰ、Ⅲ、Ⅵがこれに当てはまります。
サブドミナント(以下SD)はやや不安定な状態で、Ⅱ、Ⅳになります。
ドミナント(以下D)は不安定な状態で、Ⅴがこれにあてはまります。
Ⅶはドミナントみたいな、その他みたいな感じでおいといてください。
コードの機能からの流れのパターンはTを基準とすると3つにわけることができます。
カデンツ第1型がT→D→T
第2型がT→SD→D→T
第3型がT→S→Tとなります。
基本的にコードはこの流れで進行していきます。
5弦開始パターンの基本図を見ながら、指版上でのコード進行を位置関係で体に覚えさせます。
そのうえで、それぞれのルートでさまざまなコードを弾けるようにしていくことが実際の練習になります。
そこで、コードについての知識が必要になります。
コード構成音を理解する
コードの構成音を理解していますか?
初心者がやることはコードの形を覚えることではありません。
コードの形のみを覚えて弾くのは、ギターをただ鳴らしてみたという程度でしかありません。
コード構成音を理解する。
これが音を自由に組み立てるうえで必須になってきます。
まずコードの基本となる骨組みについての説明です。
コードのトライアドが基本骨格となります。
Cコードでいいますと、ド、ミ、ソで1音(Root音)、3音、5音になります。
コードの基本軸として5音は省いても大きな影響はありませんが、augとかdimで位置の指標にもするのできちんと位置を把握しておきます。
コードを押さえる際には、まず基本骨格として指板上で1音=Root音と3音をそして追加で5音を把握します。
そこに、7th、テンションを加える感じです。
具体的なコードの把握手順
具体的なコードの把握手順を解説します。
これを基本として、次第に反射的にできるようになるのが目標です。
⓪ 前提としてR、1、3、(4)、5、7、9、11、13をどのように押さえるか何パターンかを覚えておくことが重要です。
指版の位置を覚えていても、反射的にそれぞれの音を押さえることができなければ意味がありません。
つまり、パターン化して体に覚えさえることが必要です。これが練習です。
これらのパターンに関しては次回以降に解説していく予定です。
その上で、基本のコード把握の具体的な手順は以下の通りです。
① Root音を押さえる
② 基本となる3和音の性質を把握する
MajorかminorかSus4かaugかdimか
それにより3か♭3か4かを決める
③ 5音を把握しておきaugかdimで必要なら抑える
♯5か♭5なのかを決める
5は省略しても可
④7thに関して、押さえないか、7か♭7かをきめる。
⑤テンション9、11、13を状況により使う。途中で混ぜる。
まとめ
簡単とはいいながらも、楽して弾けるようになることはありません。
誰でも時間をかけて考えながら練習すれば理解できるという意味で、簡単ということです。
最速で音楽をある程度理解しつつ、ギターを弾けるようになる、最初のおすすめ練習方法は、
1)5弦3フレットをⅠ=Cとした、IからⅦのルート位置とその関係をカデンツ含めて覚える。
2)それぞれのルートで、指版の押さえ方のパターンを覚え、上記のコード把握手順に沿って、コード進行させながら実際に弾いていく。
ということになります。
次回からは実際の練習方法と、それぞれの具体的な解説をしていく予定です。