
コンデンサーマイクとは?ダイナミックマイクとの違い
コンデンサーマイクの仕組みと特徴
「マイクを買おうと思ったけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」という経験はありませんか?まず仕組みの違いを把握すると、選択肢がぐっと絞り込めます。
コンデンサーマイクは、コンデンサー(電気を蓄えるパーツ)の静電容量の変化を音声信号に変換する方式です。振動板(ダイアフラム)がきわめて薄く軽いため、声のわずかな倍音成分や息継ぎの質感まで拾える高い感度が特徴。一般的に周波数特性は20Hz〜20kHzと可聴域全域をカバーし、録音した音源をモニタースピーカーで再生したときの「空気感」が段違いに変わります。
コンデンサーマイクの主な特徴
- 感度が高く、ウィスパーボイスや楽器の繊細な表現を捉えやすい
- 動作に電力(ファンタム電源+48Vまたは USBバス電源)が必要
- 振動や湿気に弱く、保管・取り扱いに注意が必要
ダイナミックマイクとの比較|用途で選ぶポイント
一方、ダイナミックマイクはコイルと磁石による電磁誘導で音を拾います。構造が頑丈で電源不要、高音圧にも強いため、ライブ演奏や大音量環境での収録が得意です。対して、感度と高域の繊細さではコンデンサーに及ばないことが多いといえます。
| 項目 | コンデンサー | ダイナミック |
|---|---|---|
| 感度 | 高い | 低め |
| 耐久性 | デリケート | 頑丈 |
| 電源 | ファンタム電源 or USB | 不要 |
| 価格帯 | 5,000円〜数十万円 | 3,000円〜 |
| 向いている用途 | 宅録・配信・ポッドキャスト | ライブ・高騒音環境 |
配信・ポッドキャスト・DTMそれぞれでコンデンサーが選ばれる理由
用途ごとに「なぜコンデンサーが選ばれるか」を整理すると、購入後に後悔するリスクをかなり下げられます。
実は、静かな室内環境さえ確保できれば、コンデンサーマイクの弱点はほぼ問題になりません。防音対策と組み合わせることで、ダイナミックマイクには出せない高品質な録音環境を1万〜3万円台で整えられます。
コンデンサーマイクの選び方|失敗しない5つのポイント
「とりあえず安いやつを買ったら、思っていた音と全然違った」という話はよく聞きます。コンデンサーマイクは種類が多い分、選ぶ軸を知らないまま購入すると後悔しやすいカテゴリです。ここでは接続方式・指向性・音質スペック・設置環境・予算の5軸で、失敗しない選び方を整理します。
【最重要】USB接続とXLR接続どちらを選ぶべきか
マイク選びで最初に決めるべきは、接続方式です。この選択が機材構成全体を左右します。
USB接続を選ぶ場合
パソコンに直挿しでそのまま使えます。別途オーディオインターフェースが不要なため、初期費用を抑えられます。配信・ポッドキャスト・テレワークのメイン用途ならUSBで十分です。ただし複数マイクの同時録音や、プリアンプのグレードアップなど後々の拡張性は低めです。
XLR接続を選ぶ場合
オーディオインターフェース(1〜3万円台が主流)が別途必要です。その分、プリアンプの品質をあとから上げられる・複数マイクを使える・ファンタム電源の安定性が高いなどの恩恵があります。DTM録音や音楽制作を本格的に進めたいなら、最初からXLRルートを選ぶほうが長期的にコストを抑えられます。
USB・XLRどちらが優れているかではなく、「今後何をするか」で決める問題です。配信メインならUSB、音楽制作メインならXLRを基本の判断軸にしてください。
指向性パターン(単一・双方向・無指向)の選び方
指向性とは、マイクがどの方向の音を拾うかを示す特性です。用途に合っていない指向性を選ぶと、環境音やエアコンのノイズを盛大に拾ってしまいます。
- 単一指向性(カーディオイド):正面方向の音を集中して収音。自宅録音・配信・ボーカル録りの定番。背後の音を約15〜20dB抑制するため、防音が不完全な部屋でも扱いやすいです。
- 双方向性(フィギュア8):正面と背面の2方向を拾います。2人が向かい合って話すインタビュー収録や、アコースティックギターの特定録音技法(MS録音)で活用されます。
- 無指向性(オムニ):360度均等に収音。音色が自然でレイテンシが少ない反面、部屋の反響をそのまま拾うため残響の少ない環境が前提です。
迷ったら単一指向性一択です。マルチパターン対応モデル(4,000〜8,000円のコスト上乗せが多い)は、使わないパターンに費用を払うことになるケースもあるため、必要かどうか冷静に判断してください。
周波数特性とS/N比|数値で読み解く音質の目安
スペック表を見ても何を見ればいいかわからない、という声をよく聞きます。最低限、以下の2点を確認するだけで音質の目安が立ちます。
周波数特性(Hz〜kHz)
人の声は約80Hz〜12kHzをカバーしていれば実用上問題ありません。20Hz〜20kHzの全帯域対応モデルは、楽器収録や高音質ポッドキャストを狙う場合に有効です。スペックより、メーカー公開の周波数グラフで「どの帯域が持ち上がっているか」を確認するほうが実際の音に近い判断ができます。
S/N比(Signal to Noise Ratio)
ノイズに対して信号がどれだけ大きいかを示す数値です。70dB以上を一つの目安にしてください。80dB以上あれば静粛な録音環境ではほぼノイズが気になりません。1万円台の入門モデルは70〜74dB、3万円台以上では78〜82dB程度が相場です。
設置環境と防音対策|自宅録音で気をつけること
コンデンサーマイクは感度が高い分、部屋の環境音を正直に拾います。6畳の洋室で録音すると、エアコンの駆動音・キーボードの打鍵音・外を走る車の音まで入ることがあります。
- 反響対策:壁が硬い部屋は反響が大きくなります。吸音パネル(3,000〜8,000円/枚)をマイク背後に1〜2枚置くだけで、こもった音が改善されます。
- 振動対策:デスクの振動はマイクスタンドを伝って録音に乗ります。ショックマウント(別売り1,000〜3,000円)を使うか、ショックマウント付属モデルを選ぶと安心です。
- 距離感:口元から15〜20cmが基本ポジションです。近づきすぎると低音が過剰に強調される「近接効果」が発生します。ポップフィルター(風防)を使うとブレス音も同時に抑制できます。
予算別の選び方|1万円台・3万円台・5万円以上の違い
価格帯で何が変わるのかを整理すると、購入の判断がしやすくなります。
| 予算帯 | 主な特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 〜1万5,000円 | USB接続が多い。S/N比70〜74dB程度。付属アクセサリーで総コストを抑えられる | テレワーク・カジュアル配信・ポッドキャスト入門 |
| 1万5,000〜3万円 | XLR対応モデルが増える。S/N比75〜79dB。音の解像度が一段上がる | 本格配信・ボーカル宅録・ポッドキャスト中級 |
| 3万〜5万円 | 大口径カプセル採用が多い。S/N比79〜82dB。レンジが広くプロ納品にも耐える | DTM・商業ナレーション・音楽制作 |
| 5万円以上 | トランスフォーマーレス設計や真空管モデルも。ブランドごとの音色個性が顕著 | スタジオ録音・アーティスト用途・音質優先 |
「3万円台を買えば間違いない」とよくいわれますが、USB接続で配信メインの用途なら1万5,000円前後でも十分なクオリティが出ます。用途を先に固めてから予算を当てはめる順番が、結果的に出費を抑えるコツです。
コンデンサーマイクおすすめ8選【比較表】
おすすめ8選の比較表一覧
選び方の軸が整理できたところで、実際にどの製品を選ぶべきか迷う場面が出てきます。接続方式・価格帯・指向性・主な用途の4軸で8製品を横並びにしたので、まず全体像を把握してみてください。
※価格はすべて2026年3月時点の実勢価格(税込)です。変動する場合があります。
| 製品名 | 接続 | 価格帯 | 指向性 | S/N比 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Audio-Technica AT2020 | XLR | 約9,000円 | 単一 | 74dB | DTM・宅録入門 |
| Audio-Technica AT2035 | XLR | 約20,000円 | 単一 | 82dB | ボーカル・ナレーション |
| Rode NT1(第5世代) | XLR/USB | 約36,000円 | 単一 | 79dB | DTM・ポッドキャスト |
| Shure SM7dB | XLR | 約55,000円 | 単一 | 79dB | 配信・ポッドキャスト |
| Blue Yeti X | USB | 約18,000円 | 4パターン | 不公開 | 配信・ゲーミング |
| HyperX QuadCast S | USB | 約16,000円 | 4パターン | 不公開 | 配信・実況 |
| Rode NT-USB Mini | USB | 約11,000円 | 単一 | 82dB | ポッドキャスト・テレワーク |
| Elgato Wave:3 | USB | 約16,000円 | 単一 | 不公開 | 配信・ゲーム実況 |
選定基準と評価の視点
今回の8製品は「価格帯・接続方式・用途の組み合わせで実際に購入候補になりやすいもの」という基準で絞っています。単純に評判が高い製品を並べるだけでなく、予算5,000〜60,000円の範囲で選択肢が重複しないよう意図的に分散させました。
- S/N比:公称値が公開されている製品は数値で比較。74dB以上を採用の目安としています
- 指向性:単一指向性か複数パターン切替かで用途適性が大きく変わるため明記
- 実勢価格:定価ではなくAmazon・サウンドハウス等での流通価格を基準に掲載
- 接続方式:USB単体で完結するか、別途オーディオインターフェースが必要かを明示
「S/N比が非公開」の製品が含まれているのは、USB接続マイクではメーカーがこの数値を開示しないケースが多いためです。非公開=低品質ではありませんが、DTM用途で厳密な音質比較をしたい場合はXLR製品を優先する方が確認しやすいといえます。

USBコンデンサーマイクおすすめ4選|初心者・配信者向け
「XLRって何?」「オーディオインターフェースは別途買うの?」——マイク選びを始めたばかりの頃、こうした疑問で手が止まった経験はないでしょうか。USBマイクはPCのUSBポートに挿すだけで動作し、追加機材ゼロで配信・録音をスタートできます。以下の4製品は、それぞれ明確な強みを持つ選りすぐりです。
Blue Yeti X|マルチパターン対応で配信・ポッドキャスト両対応
収録シーンに合わせて単一・双方向・全方向・ステレオの4つの指向性パターンを切り替えられる点が最大の差別化ポイントです。一人配信には単一指向性、対談ポッドキャストには双方向と、1本で複数の用途をカバーできます。
実勢価格:約20,000〜25,000円
サンプリングレート:最大24bit/192kHz対応。ゲイン・ミュートをマイク本体のノブで即操作できるのはライブ配信で特に重宝します。
デメリットとして、本体サイズが大きく重量約175gとデスクスタンドでは倒れやすい場面も。アームスタンドとの併用を推奨します。
価格・在庫状況はこまめに変動するため、気になる方は最新情報を確認してみてください。Blue Yeti Xのスペック詳細や購入オプションは公式ページからチェックできます。
Audio-Technica AT2020USB+|コスパ最強のスタジオ品質エントリー機
XLRモデル「AT2020」の音質をそのままUSB化した製品で、実勢価格は約13,000〜16,000円。スタジオ標準機として世界中のエンジニアに使われるカプセルを採用しているため、この価格帯では別格のクリアさです。
ヘッドフォン端子搭載でゼロレイテンシーモニタリングが可能な点も見逃せません。一方、指向性は単一のみ固定のため、複数人収録には不向きです。用途が「一人でしゃべる」に絞られるなら、むしろ割り切りやすい仕様といえます。
価格・在庫状況はこまめに変動するため、最新情報はAmazonで確認してみてください。USB接続でそのまま使えるお手軽さと、XLR変換にも対応した拡張性を、実際の販売ページで一度チェックしてみる価値はあるといえます。
Elgato Wave:3|ゲーム配信者に人気のクリッピング防止機能搭載
クリッピング(音割れ)は配信中に突発的な大声を出したとき最も起きやすい問題です。Wave:3はデュアルカプセル構造により、メインカプセルが割れる寸前に24dB低いサブカプセルへ自動切り替えし、音割れをほぼゼロに抑えます。
実勢価格:約16,000〜19,000円
専用ソフト「Wave Link」でゲーム音・マイク・BGMを個別にミックスできるため、OBSの複雑な設定を省ける点もゲーム配信者に支持される理由です。
デメリットは付属マウントの強度がやや物足りないこと。長期使用ではサードパーティ製アームへの換装を検討したほうが安心です。
実際の販売価格や在庫状況はショップによって異なるため、最新情報はぜひ公式ページや各ショッピングサイトで確認してみてください。Elgato Wave:3の詳細スペックや対応ソフトウェアについても、メーカーサイトに詳しくまとめられています。
HyperX QuadCast S|RGBライティングとタッチミュートで映えを重視
デスクセットアップの「見た目」まで配信コンテンツにする流れが加速する中、QuadCast SのRGBイルミネーションは単なる装飾ではなくブランディングの一環といえます。カラーはNGROK Appなど主要ソフト経由でフルカスタマイズ可能。
実勢価格は約20,000〜23,000円で、指向性は4パターン切り替え対応。マイク天面のタッチでミュート操作でき、ミュート状態はLEDが消灯して視覚的に確認できます。デメリットはRGB非点灯時の音質がBlue Yeti Xと同価格帯で競合するため、「光らせない」なら他モデルに分がある点です。映えとパフォーマンスを両立したい配信者に向いています。

HyperX QuadCast Sの実売価格や詳細スペックが気になる方は、最新の価格情報をチェックしてみてください。配信・ゲーム実況どちらにも対応できる汎用性の高さが、選ばれ続ける理由といえます。
XLRコンデンサーマイクおすすめ4選|DTM・本格ポッドキャスト向け
「USBマイクの音質に限界を感じてきた」「そろそろオーディオインターフェースと組み合わせて本格的な環境を作りたい」——そう思い始めたなら、XLRマイクへの移行を検討するタイミングです。
XLR接続はケーブルやインターフェースなど初期投資がかさむ半面、マイク単体の音質ポテンシャルはUSBモデルより高く、機材を個別にアップグレードできる拡張性があります。ここでは用途・予算別に厳選した4製品を正直に解説します。
Audio-Technica AT2020|業界標準の定番XLRエントリーモデル
XLRコンデンサーマイクの入門機として、世界中のスタジオや配信現場で使われ続けているのがAT2020です。実売価格は8,000〜10,000円前後で、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。
AT2020の特徴まとめ
- 周波数特性:20Hz〜20kHz(ボーカル・ナレーション帯域を広くカバー)
- 最大SPL:144dB(アコースティックギターやドラムオーバーヘッドにも対応)
- 自己雑音:20dB-A(エントリー帯としては標準的)
- 重量:345g(スタンドへの負荷は少なめ)
正直なデメリットも伝えておくと、自己雑音20dB-AはNT1世代と比べると見劣りします。静かな部屋でアコギのフィンガーピッキングを録音すると、無音部分にわずかなノイズが乗るケースがあります。ただ、ボーカルや喋りのナレーション用途なら気になるレベルではありません。
「とにかくXLRを試してみたい」「予算を抑えてインターフェースに投資したい」という場合の第一候補として確認してみてください。
価格と音質のバランスで長年支持を集めているAT2020の最新価格や詳細スペックは、公式・各販売サイトで確認してみてください。
Rode NT1 第5世代|超低ノイズ4dB-AでDTM録音に最適
「ノイズフロアの低さ」を最優先するなら、Rode NT1(第5世代)は現行コンデンサーマイクの中でも別格の存在です。自己雑音わずか4dB-Aは、クラスを問わず最上位クラスの数値といえます。
NT1(第5世代)の特徴まとめ
- 自己雑音:4dB-A(業界最低水準)
- USB・XLR両対応(第5世代からUSB-Cが追加)
- ショックマウント・ポップフィルター同梱
アコースティック楽器の録音やASMR、息遣いまで拾いたいポッドキャストには最適です。一方、感度が高い分だけ部屋鳴りや空調ノイズも拾いやすくなります。吸音対策が不十分な環境では、むしろ低感度のダイナミックマイクのほうが扱いやすいケースもあります。
AKG C214|スタジオ品質を3万円台で実現するプロ仕様
AKGの上位モデルC414の設計思想を受け継ぎながら、実売30,000〜35,000円に抑えたのがC214です。ラージダイアフラムならではの豊かな低域と、ボーカルのツヤ感はこの価格帯で際立ちます。
C214の特徴まとめ
- 指向性:カーディオイド固定(シンプルな構造で扱いやすい)
- -20dBパッドと低域ロールオフスイッチ搭載
- 自己雑音:13dB-A
- 最大SPL:156dB(パッド使用時)
デメリットとしては、指向性切り替えが不要なシンプルな用途に対してはオーバースペックになりがちで、重量も168gとやや重め。初めてのXLRマイクとしては少し値が張りますが、宅録ボーカルとポッドキャストを両立させたいなら長く使える一本です。
AKG C214の実売価格や最新在庫状況は、下記から確認してみてください。スタジオグレードのサウンドをこの価格帯で手に入れられる機会は、そう多くないといえます。
Rode NT-USB Mini|USB・XLR両対応で将来の拡張にも対応
「今はUSBで手軽に使いたいが、将来XLRに移行する可能性もある」——そんな迷いを解消するのがNT-USB Miniです。USB-CとXLRの両端子を搭載し、どちらの環境でも使えるハイブリッド設計が最大の特徴といえます。
NT-USB Miniの特徴まとめ
- 接続方式:USB-C/XLR両対応
- 自己雑音:18dB-A
- マグネット式スタンドマウント採用(脱着が手軽)
- 実売価格:14,000〜17,000円前後
コンパクトな筐体は配信デスクへの設置に向いている反面、ポップノイズへの耐性がやや低く、別途ポップフィルターの追加を推奨します。「まずUSBで使い始めて、環境が整ったらXLRに移行する」というステップを踏みたい方にぜひチェックしてみてください。
コンパクトながら配信・ポッドキャストに必要な機能をしっかり押さえたRode NT-USB Miniの最新価格や詳細スペックは、ぜひ公式ページで確認してみてください。
用途別おすすめの組み合わせ
「マイク単体を選んでも、まわりの機材が揃わずに結局ノイズが乗る」——そういった失敗を避けるために、用途ごとのセット構成をまとめました。予算感と優先順位を把握しておくと、無駄な出費を防げます。
ゲーム・雑談配信におすすめのセット構成
配信を始めたばかりの段階では、セットアップの手軽さが最優先です。オーディオインターフェース不要で使えるUSBマイクを軸に組むのが、最短距離といえます。
推奨セット構成(予算目安:2万〜3万円)
- USBコンデンサーマイク(1万2,000〜1万8,000円)
- マイクアーム(3,000〜5,000円)
- ポップフィルター(1,000〜2,000円)
マイクアームはデスクへの固定で打鍵音の振動を軽減できるため、キーボードの音が入りやすい配信環境では特に効果的です。一方、USBマイクは複数台を同時使用できない点がデメリット。ゲスト招待や対談配信に発展した場合は構成の見直しが必要になります。
ポッドキャスト収録におすすめのセット構成
週1本のペースで長期運営を想定するなら、最初からXLR構成にしておくほうが後悔が少ないです。ゲストを招いた複数人収録にも対応できる拡張性がポイントです。
推奨セット構成(予算目安:5万〜8万円)
- XLRコンデンサーマイク×2本(各1万5,000〜2万5,000円)
- 2chオーディオインターフェース(1万〜2万円)
- モニタリング用密閉型ヘッドホン(5,000〜1万円)
- マイクスタンド×2(各2,000〜4,000円)
収録後の編集を前提にするなら、インターフェースは各チャンネルをモノラル独立録音できるモデルを選ぶと、後処理の自由度が大きく上がります。Focusrite Scarlett 2i2(実勝値約2万2,000円)はその代表格です。
DTM・ボーカル録音におすすめのセット構成
音楽制作では、マイク単体の性能よりも「録音環境とのトータルバランス」のほうが最終的な音質を左右することが多いです。まず部屋の反響対策を済ませてからマイクグレードを上げる順番が正しいといえます。
吸音対策:吸音パネル4〜8枚(1万〜3万円)で壁面の一次反射を抑える
インターフェース選定:低ノイズプリアンプ搭載モデル(EIN -128dBu以上が目安)を選ぶ
ラージダイアフラムXLRマイク(3万〜6万円台)でボーカルを収録
セット総額は8万〜15万円が現実的なラインです。ここにポップフィルターとショックマウントを追加すれば、プロの宅録と遜色ないクオリティを狙えます。ショックマウントはマイク付属品で十分なケースも多いので、購入前に確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
購入直前になって「ポップガードって本当にいる?」「アームスタンドがないと録れないの?」と悩んだ経験はありませんか。ここでは実際によく寄せられる疑問を、購入後に後悔しないよう先回りして解消します。
ポップガード・ショックマウントは必須?
結論:用途によっては省略できますが、あると音質が明確に変わります。
ポップガード(マイク前に置くフィルター)は、「パ行・バ行」の破裂音(ポップノイズ)を物理的に遮断するアイテムです。歌録りや会話コンテンツでは顕著に効果が出るため、1,500〜3,000円台の安価なものでも入れておく価値があります。
一方、ショックマウント(マイクを宙吊りにするホルダー)は、机の振動や足音がマイクに伝わるのを防ぎます。スタンドを固定した状態で録音するなら優先度は下がりますが、打鍵音を拾いやすいデスク環境では導入すると低域のノイズが体感できるレベルで減ります。
- ポップガード:歌・トーク系ならほぼ必須
- ショックマウント:振動の多い環境なら優先して導入
- アームスタンド:卓上スタンドでも録れるが、口元までの距離調整がしやすくなる
オーディオインターフェースなしでXLRマイクは使える?
基本的には使えません。XLRマイクはファンタム電源(+48V)の供給が必要なため、PCのマイク端子に直結しても音が出ないか、極端に小さい音になります。
代替手段として「XLR→USB変換アダプター」(2,000〜5,000円台)も存在しますが、変換品質に差が出やすく、レイテンシーの問題も起きやすいです。長期的にXLRマイクを使うつもりであれば、Focusrite Scarlett Soloなど1〜2万円台のエントリーモデルのオーディオインターフェースを揃えるほうが結果的にコストパフォーマンスは高くなります。
部屋の反響音を減らすための対策方法
コンデンサーマイクは感度が高い分、部屋の響き(リバーブ)も拾いやすいという特性があります。防音スタジオでなくても、以下のステップで反響をかなり抑えられます。
マイクを壁から離す
壁に近いほど低域の反響が強まります。できれば壁から50cm以上離して設置しましょう。
背後に吸音材を置く
ウレタン製の吸音パネル(1枚500〜1,500円)を背面の壁に貼るだけで中高域の反響が大幅に減ります。
カーテン・布製品を活用する
厚手のカーテンや本棚は意外と優秀な吸音材です。フローリングよりカーペット敷きの部屋のほうが自然と有利になります。
リフレクションフィルターを検討する
マイクに直接取り付ける「リフレクションフィルター」(5,000〜15,000円台)は部屋の改装なしで後方からの反響をカットできます。DTM用途なら導入を検討する価値があります。
まとめ|用途・予算別の最終おすすめ
ここまで読んで「結局どれを買えばいいの?」と思っているなら、下の表で即決できます。接続方式・用途・予算の3軸で候補を絞り、あとは在庫と好みで選ぶだけです。
用途×予算 最終マトリクス
| 用途 | 〜1万円 | 1〜3万円 | 3万円〜 |
|---|---|---|---|
| 配信・ゲーム実況(USB) | Blue Yeti Nano | HyperX QuadCast S | Elgato Wave:3 |
| ポッドキャスト(USB) | Maono AU-PM461 | Blue Yeti X | Rode NT-USB+ |
| DTM・宅録(XLR) | Audio-Technica AT2020 | Rode NT1 5th Gen | Neumann TLM 102 |
予算1万円以下でスタートするなら、AT2020+エントリーオーディオインターフェイスの組み合わせがコスパ最良です。一方、配信と録音を1本で兼用したい場合はRode NT-USB+が現時点でもっとも守備範囲が広いといえます。
迷ったときの3原則
- PCだけで完結させたい → USBマイク一択。機材沼に入る前に配信の習慣をつける。
- 将来マイクだけ替えたい → XLR+インターフェイス。資産として残るのはIF側。
- 部屋の反響が気になる → カーディオイド型+吸音対策をセットで予算化する。
マイク選びに正解はありませんが、「後悔しない選び方」はあります。1〜2万円台のミドルレンジは完成度が高く、数年単位で使い続けられる製品がそろっています。ぜひ気になった1本を公式サイトや販売ページでスペックと付属品を確認してみてください。
